手術部

手術部について

四国がんセンターでは 7部屋の手術室で年間約2000件の手術を行っています。『手術部』は担当医師、麻酔科医、手術室看護師、臨床工学技士などのチームの事です。

届けたいのは安全

四国がんセンターの手術の大半は、がんを切除する手術です。がんの大きさや場所によっては大きな手術になる事もあります。また、器具の発達によって、手術の方法も多様化しています。手術部では常に、予定通りの手術を安全に行う事を目標に置き、チーム内のコミュニケーションを取り、計画的にすすめています。

鏡視下手術とロボット手術

腹腔鏡や胸腔鏡などのカメラを使った手術を『鏡視下手術』と呼びます。小さい傷で従来の手術が行えますが、術者の技術だけではなく、綿密な準備が必要です。手術室看護師は前もって複雑な道具を揃え、臨床工学技士はカメラや手術で使う電気器具のメンテナンスを怠りません。四国がんセンターでも年々、鏡視下手術の割合が増えています。
また、ロボット手術も近年の話題です。四国がんセンターでも2014年から前立腺全摘で導入し、胃がんや大腸がん、子宮がんの手術でも導入されました。

手術前会議

多臓器に及ぶがんや、複雑な場所にできたがんなどでは、1つの科では手術ができないことがあります。喉頭に及ぶ食道がん(上部消化管外科+頭頸科)や再建が必要な頭頸部領域のがん(頭頸科+形成外科)、骨盤内臓器のがん(下部消化管外科+泌尿器科+婦人科)などです。このような手術を『拡大手術』と呼び、長時間の手術となります。四国がんセンターでは各科の担当医師、麻酔科医、手術室看護師、病棟看護師、ICU看護師、臨床工学技士が出席した会議(合同カンファレンス)を行い、手術の手順を共通認識することで、安全性に努めています。

術前カンファレンスの様子