ME室

ME室

ME室とは、臨床工学技士が所属している部署で、主に医療機器の保守点検、修理等を行う部署であり、当院では現在4名の臨床工学技士が勤務しています。臨床業務では多くの診療科や部署と協働しチーム医療を展開しています。医療安全管理室とも連携し、医療機器に関連した医療安全の推進に積極的に努めています。病院外でも学会、技士会活動を活発に行い、常に自分達の業務について見直しを行い、新しい知識・技術の習得に励んでいます。

臨床工学技士とは

臨床工学技士とは医師の指示のもとに生命維持管理装置の操作、及び保守点検を行うことを業務とする国家資格者です。具体的には人工呼吸器や血液透析装置など、人が生きるために必要な呼吸・循環・代謝などの機能を補助または代替する重要な治療に携わります。

当院の臨床工学技士業務

輸液ポンプの点検

医療機器管理

病院内で使用する様々な医療機器の保守点検、修理を行います。医療機器の効率的な運用を行うために、人工呼吸器・輸液ポンプ・シリンジポンプ・吸引器・吸入器などはME室で中央管理を行い、きちんと点検を行った医療機器を患者さんに提供する体制を整えています。

手術室業務

手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」をはじめ、内視鏡手術システム、レーザー、ラジオ波焼灼療法など多くの診療科の手術に立会い、機器のセットアップや操作を行います。また内視鏡手術では内視鏡カメラ持ち(スコープオペレーター)の清潔業務も行います。臨床業務以外でも麻酔器、除細動器、血液ガス分析装置、電気メスなど手術室にある多くの医療機器の保守点検を日々行い、安全に手術が行えるよう努めています。

呼吸療法業務

人工呼吸管理や非侵襲的陽圧換気はもとより、病棟で使用するネーザルハイフローセラピーなどの酸素療法にも積極的に介入しています。人工呼吸器の使用前後の点検も全て臨床工学技士が行います。

血液浄化関連業務

急性血液透析ろ過(CHDF)、エンドトキシン吸着療法(PMX)、腹水ろ過濃縮再静注療法(CART)などを行います。また血液腫瘍内科の末梢血幹細胞採取業務も行っています。

内視鏡治療業務

内視鏡室にてESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)などの内視鏡治療にも参画し、電気メスやデバイス類の介助などを行っています。