禁煙外来について
タバコは、がんなど多くの病気の原因となります。それを知っていてもなかなかやめにくいのは、タバコに含まれるニコチンに強い依存性があるからです。ニコチン依存症は病院で治療が可能です。
禁煙外来ではタバコをやめたい方の支援をします。
当院は全面禁煙となっています。
タバコは、単独では最大のがんの原因(がん全体の30%、肺がんでは60%以上)というだけではなく、肺気腫や心筋梗塞、脳梗塞などの多くの病気を引き起こします。喫煙者の2人に1人は、タバコが原因の病気で寿命を縮めているといわれています。さらに近年、タバコを吸う本人だけではなく、家族、友人、同僚など周りの人たちの健康にも悪影響を与えることがわかってきました。
しかし、タバコをやめようと思ってもなかなかやめられない・・・これは、タバコに含まれるニコチンに強い習慣性・依存性があるからです。タバコをやめたり本数を減らすと、いらいらしたり、ゆううつになったり、集中力が落ちたりといった、離脱症状を起こします。これはニコチン依存症の症状です。
「タバコがやめられないのは、意志が弱いから・・・」ではありません。ニコチン依存症という身体の病気をきちんと治療することで、禁煙は、だれにでもできるものになります。
病気を心配したり、周りに謝りながら吸い続けるのは、もう卒業しましょう!
タバコをやめたい患者さんを応援します!!
当科の治療
まずニコチン依存度を測る検査を受けていただき、それぞれの患者さんにあわせて、パッチ(貼り薬)を用いたニコチン置き換え療法や内服薬による治療を行います。それにより、タバコが切れたときの不快な感じ(ニコチン離脱症状)を緩和し、楽に禁煙できるようになります。
また、習慣依存には、行動置き換え療法やカウンセリングなども有効です。治療終了までの通院期間は3か月です。
当院での禁煙治療は下記条件を満たす場合に限り保険適用となります。また、診療は外来のみです。
- 直ちに禁煙しようと考えていること
- 「禁煙治療標準手順書(日本癌学会のサイトへ移動)」に記載されている、ニコチン依存についてのスクリーニングテスト(TDS)の結果が5点以上で、ニコチン依存症と診断されていること
- ブリンクマン指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上であること
- 「禁煙治療標準手順書(日本癌学会のサイトへ移動)」に則った禁煙治療について説明を受け、その禁煙治療を受けることを文書により同意していること
診察日
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火曜日 |
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水曜日 |
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木曜日 |
予約制 |
金曜日 |
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費用
禁煙外来の標準的な治療は、最初の受診から2週間後、4週間後、8週間後、12週間後の合計5回の外来で行われます。
内服治療を行った場合、自己負担(3割負担として)で約20,000円の治療費になります。
タバコ代と比べると安価な治療です。
スタッフ紹介
緩和ケア科医長末久 弘(すえひさ ひろし)
- 専門領域
呼吸器外科
緩和ケア
- 認定資格
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- 日本外科学会 外科専門医
- 日本呼吸器外科学会 呼吸器外科専門医
- 日本禁煙学会 専門指導医
- 臨床研修指導医