病理科

病理科について

病理科とは病理学的な知識を持つ専門家(病理医)が、診療の貢献する部門です。標榜可能診療科としては、『病理診断科』が指定されているため、当院も公示は『病理診断科』としていますが、病理医が出来ることは単に診断だけにとどまらないと言う信念の元『診断』という言葉を削除した『病理科』という名称で院内標榜しています。

病理というのは、『気を解する』という意味が込められた和製漢語です。病理医は病変を顕微鏡で見て、この病気がなんであるかを診断するという仕事をおもにしています。顕微鏡大のレベルでは、病気の本質が見た目、すなわち形態の変化に現れます。今では画像検査や遺伝子検査など多くの病気を知る方法がありますが、最近まで、形態の変化をみることが医学の研究上あるいは診断上の最高の手法でした。そこで、形態的な変化で病気を研究することを『病理学』、診断することを『病理診断』といいます。がんの治療は、重大な影響を人体に及ぼすので、開始するに当たって『確実な証拠』が必要になります。今日でも、がんの確実な証拠は顕微鏡で直接見て行う病理診断です。

四国がんセンターの病理医は、がん専門病院として多数のがん症例を担当する上、病理医の参加する院内カンファレンスが多くあり、臨床病理学的な経験を積むことが出来ます。このことが当院の病理診断を支えています。

診療実績

2025年 年間
生検・手術症例 7,694件 
うち 悪性境界悪性3,466件
細胞診 4,767件 
うち 悪性・悪性疑い・疑陽性症例 963件

病理外来

病理医は顕微鏡でのみ判断できる細微な病変の変化や患者さんの臨床的な症状などを組み合わせて診断する専門知識を有する医師です。がんの診断に関して重要な役割を果たしますが、その診断は患者さん達には診断名しか伝わらないことが多いので、がんの診療を受けるに当たって釈然としない気もちを抱く患者さんも少なくないことが問題とされています。日本病理学会は病理外来開催を推奨していますが、病理医不足などのため病理外来を実際に開いている施設は多くはありません。

完全予約制です。申し込みから外来受診まで最短1週間はかかります。
どのような点について説明が受けたいかを予めお知らせください。

まず、簡単に病理診断そのものの説明をします。ただし、充分な医学的知識が既にあり、不要な方はお知らせください。

対象は

四国がんセンターにおいて、がんの診療を受け、その過程で病理検査を受けた方のうち、主治医から病理外来受診を勧められた方。

  • お望みの方は主治医に問い合わせてください。
  • 病理外来で説明するのは病理診断に関係する部分のみです。その診断を受けてどう治療すべきかについては担当医とご相談ください。

他院で診療を受け、四国がんセンター病理科に病理診断に関するセカンドオピニオンを希望される方。(四国がんセンターで診療を行っているがん種に限ります)

四国がんセンターでは病理科医長による『病理セカンドオピニオン外来』を予約制で開いています。病理セカンドオピニオン外来とは、他院で患者さんの受けた病理検査について、セカンドオピニオンとして当院病理医から直接患者さんに説明するものです。

対象は、他院で診療を受け、四国がんセンター病理科に病理診断に関するセカンドオピニオンを希望される方。(四国がんセンターで診療を行っているがん種に限ります)

詳しくは下記のページをご覧ください。

行っている臨床試験について

  • 国立病院機構内に組織した『病理診断ネットワーク』によるデジタルパソロジーをつかった病理診断ダブルチェックの実現性と有効性に関する研究 H31-NHO(癌般)-04 主任研究者 寺本典弘(2019-2024)
  • その他、多数

スタッフ紹介

がん予防・疫学研究部長
病理科医長併任
寺本 典弘(てらもと のりひろ)

専門領域

診断病理・その他の領域

認定資格
  • 日本病理学会 病理専門医
  • 日本病理学会 研修指導医
  • 日本病理学会 分子病理専門医
  • 日本臨床細胞学会 細胞診指導医
  • 愛媛県臨床細胞学会長
  • 国立病院機構病理協議会会長

医師高畑 浩之(たかはた ひろゆき)

専門領域

診断病理

認定資格
  • 日本病理学会 病理専門医
  • 日本病理学会 研修指導医
  • 日本臨床細胞学会 細胞診指導医