医療安全管理室について
四国がんセンターでは、がん専門病院として、圧倒的に質の高いがん医療を提供するだけでなく、愛媛県がん診療連携拠点病院として、医療水準の向上に努めると共に、県民の皆さんが等しく安心してがん医療が受けられるよう日々努力しています。
がん医療はどんどん高度化し複雑化してきています。しかし、医療は常に安全に提供されなければなりません。これは誰もが考え実現しなくてはならないことですが、現実はそんなにたやすいことではありません。安全に対する研究がすすむと、「人は誰でも間違える」、という考えが定着してきました。確かにそうですが、それで済ますわけにはいきません。病院では患者さんの生命の危機に直結する可能性があるからです。安全とは何でしょうか?「安全とは受容できないリスクがないこと」、と定義されています。ですから、安全な医療とは「受け入れら
れるくらい低いレベルのリスクを伴った医療」ということになります。だからといって、リスクを冒して良いと言うことではありません。繰り返しになりますが病院は安全でなければなりません。そのため、医療安全管理室では、院内のリスク収集と分析から問題の把握と業務改善を行い、リスクの軽減に努め、安全ながん医療が提供できるように日々活動をしています。また、患者さんのみならず医療スタッフの安全にも留意しています。
医療安全管理室の活動
- 1.医療安全に関する現場の情報収集及び実態調査
(定期的な現場の巡回・点検、マニュアルの遵守状況の点検) - 2.マニュアルの作成及び点検並びに見直しの提言等
- 3.ヒヤリ・ハット体験報告の収集、保管、分析、分析結果などの現場へのフィードバックと集計結果の管理、具体的な改善策の提案・推進とその評価
- 4.医療安全に関する最新情報の把握と職員への周知
- 5.医療安全に関する職員への啓発、広報
- 6.医療安全に関する教育研修の企画・運営
- 7.医療安全対策ネットワーク整備事業に関する報告
- 8.医療安全管理に関する連絡調整
- 9.医療事故発生時の指示、指導、検証等に関すること
- 10.医療安全管理に関する会議の運営