口腔がん

口腔がん

頭頸部がんのなかで代表的ながんの一つが口腔がんです。口腔・咽頭がんは全がんの3-4%、年間2万人の方がかかるとされます。口腔がんの約6割は舌がんが占めています。

口腔がんの診断

頭頸部がんのなかで代表的ながんの一つが口腔がんです。口腔・咽頭がんは全がんの3-4%、年間2万人の方がかかるとされます。口腔がんの約6割は舌がんが占めています。

口腔がんの病期

T:口腔病変 N:頸部リンパ節転移 M:遠隔転移

病期
T1
T2
T3
T4a
T4b
N0
Ⅰ期
Ⅱ期
Ⅲ期
ⅣA期
ⅣB期
N1
Ⅲ期
Ⅲ期
Ⅲ期
ⅣA期
ⅣB期
N2
ⅣA期
ⅣA期
ⅣA期
ⅣA期
ⅣB期
N3
ⅣB期
ⅣB期
ⅣB期
ⅣB期
ⅣB期
M1
ⅣC期
ⅣC期
ⅣC期
ⅣC期
ⅣC期

口腔がんの治療

放射線治療やや抗がん剤治療も有効ですが、まずは手術できちんと取り除くことが大切です。約30~50%で頸部のリンパ節へ転移するとされるので、リンパ節の郭清術(かくせいじゅつ)を併用します。転移の程度はがんの大きさや深さ、周囲への広がりなどに関連しています。 舌がんでは切除する範囲によって舌部分切除、舌半切除、舌亜全摘、舌全摘術のように分類されます。
舌を半分以上切除する必要がある場合には、欠損した範囲に合うようにご自分の体の組織を移植して再建する必要があります。再建が必要な部位へ離れた場所から組織を持ってくる手術を遊離組織移植術(ゆうりそしきいしょく)といいます。組織を養っている血管をつけて移動したのち、顕微鏡を用いて血管吻合を行うことで血流を確保します。
代表的なのは前腕の皮膚、腹筋と皮下組織、太ももの皮下組織、肩甲骨周りの骨や皮下組織などです。がんを十分に種々の再建手術を組み合わせることでがんを十分に切除することができるようになります。再建術に術後リハビリを加えることで進行がんの術後でも機能回復が期待されます。