補完代替医療ってなに?

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科学的検証ってどんなこと?

がんの予防法・治療法の情報は、日々さまざまな場所から発信されており、その質を見極めることは大変重要です。

情報源としては、学会や論文などによる研究発表が引用されることがありますが、その信憑性は、研究の方法によってさまざまなレベルがあることを知っておく必要があります。

それを見極める客観的な目安のひとつが、研究方法(研究デザイン)です。
以下に、現在行われている具体的な研究方法を説明しておきます。

表1と合わせて、あなたが利用しようとしている補完代替医療の研究方法が、「どれにあてはまり」「どのようなもの」なのか、参考にしてください。

表1

【ランダム化(無作為化)比較試験】
対象者をランダム(無作為)に2つのグループに分け、一方に実薬(本物)、他方に偽薬(効果のないもの)を投与し、治療の効果を比べる方法です。
偽薬の設定が困難な場合が多い(マッサージなど)のが問題点とされています。


【非ランダム化(非無作為化)比較試験】
上記の方法で、対象者を振り分ける際、ランダム化(無作為化)を行わない方法です。


【コホート研究】
ある集団に対し、数年〜十数年の追跡調査を行って病気の発生を確認し、病気の原因と考えられる要素(生活習慣や、血液データなど)との関連を調べる方法です。


【患者対照研究(症例対照研究)】
すでに病気になった人から、年齢や性別などを揃えた人を選び、病気の原因と考えられる要素を過去に遡って調査し、比較する方法です。


【症例報告】
病気に対して有効であった治療法や予防法の症例をまとめたものです。


【実験室の研究】
動物(マウス・ラット)や培養細胞を使った実験です。


【経験談・権威者の意見】
経験者や、権威者の主観に基づく意見です。
皆さんが、耳にする機会の最も多いのが、これにあたるかと思います。
具体的で、説得力があるように感じるかもしれませんが、(権威者の意見も含め)実際には科学的根拠に基づかない場合もあるため、冷静に対応する必要があります。


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