治療法の選択に関して

治療法の選択に関して

内分泌活性のある良性副腎腫瘍は手術が第一選択です。手術により症状の改善が期待できます。それまで過剰分泌していた腫瘍を手術で摘除しますので、一時的にホルモンの補充が必要になることもあります。
内分泌非活性の良性副腎腫瘍では特に手術する必要性はなく、経過観察がなされます。経過中増大してきた場合は、良性ではなく、悪性の可能性がありますので、手術を考慮します。
副腎がんなどの悪性の場合も、まず摘除を考えます。摘除不能の場合は化学療法を行うことになりますが、化学療法の有効性は低いので、治療についてはよく相談してから決めてください。症状がなければ緩和治療のみ行うという選択肢もあります。